2012年12月27日木曜日

お正月の迎え方。

先日、竹田恒泰先生の講演を拝聴しに行きまして、そこでお正月の正しい迎え方のレクチャーをいただきました。

正しい迎え方を知れば、一年の始まりを気持ちよく迎えることが出来ると思いますので、ぜひ皆さんとシェアしたいと思います。竹田先生の実際の講演は、宮中の雑学や裏話など楽しい話が満載で、ほうほうと納得したり笑ったりしながらより深く知ることができますので、興味のある方はぜひそちらに足を運んでください。


そんなわけで、まずお正月の意味ですが、これがまた”特に大きな意味は無い”とのことです。

つまり、伝承でこういう言い伝えがあって、とか実は古代の天皇がこんなことをした記念の日で、とかそういった類の逸話はないそうなんです。

じゃあなぜお正月を祝うのかというと、一年の始めを「運気の高いハレ状態」にすることでそれからの一年を気持ちよく過ごそう、とそういう事だそうです。

では一年の始まりであるお正月を最高の運気に引き上げるにはどうしましょうか、という事ですが、3つあります。


  1. 縁起の悪い言葉は使わない。
  2. 縁起の良いものを食べる。
  3. 身の回りを綺麗にする。



縁起の悪い言葉は使わない


言葉には言霊が宿ると言われます。ですので、死に纏わるような言葉とか、貶す言葉など使うと運気が下がるということですね。嫁姑関係などでどうしても相手を罵る必要があったら、言葉を綺麗な言葉に言い換えて、運気を下げないように罵りあいをすればいいと思います。


縁起の良いものを食べる


タイや黒豆、海老は縁起がいいとされている食べ物ですね。基本的におせち料理は縁起の良いもので溢れているので、おせちを食べて、身体の中から運気をあげると良いんですね。(縁起物一覧

身の回りを綺麗にする。


使い古した衣服じゃなくて、新しい、綺麗な下着、衣服を身に着けるといいそうです。気分的にも新鮮で嬉しい気持ちになりますよね。
また、身の回り、つまり部屋も綺麗にすればいいのですが、年末に部屋を綺麗にする大掃除にはもう1つ意味があります。
それは、年神様(wiki)をお迎えするということですね。

大掃除は、神棚から始めて、仏間、主人の部屋、そして家全体という順序で綺麗にしていきます。
念入りに綺麗にしないと、デリケートな年神様はすぐに帰ってしまうそうです。喘息持ちなんでしょうかね。

そして目印として門松を置いて、年神様の鎮座するための鏡餅を準備すれば万端ですね。


ちなみに、ハレの天敵は穢れ(けがれ)です。
穢れといえば、「死」「出産」「血」の3つが主なものだそうです。
出産はとてもおめでたい素敵なものですが何で穢れなの、とお思いの方も多いと思います。
穢れ=汚いという事ではなくて、ちゃんと意味があるそうですが、ここでは割愛します。

年内にお身内の方に不幸があると、穢れ状態になってしまいます。
お正月の間、喪中として年賀状を送らないのは、手紙に乗せて穢れを他の人に送ってしまわないようにとの配慮だそうです。ですので、喪中の方は家に篭って他人と会わないようにするのが正しいそうです。

あと、血も穢れなので、お正月中は怪我をしないように特に気をつけてください。
出血したら、台無しです!


以上が、ざっくりとしたお正月の迎え方として伺った事です。
これで2013年最高の一年のスタートを皆さんとできたら幸いです。


参考:竹の間-竹田恒泰のホームページ

2012年12月14日金曜日

ラスベガス Day.6 Re:invent最終日

11月29日は、早くもRe:Invent最終日となりました。
本日は、ヴァーナー・ボーガス(Werner Vogels)氏とジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏の講演、いつくかのセッションがあり、いつもよりも早めの午後6時に終了という予定です。


朝の一番目はAMAZONのCTOヴァーナー・ボーガス(Werner Vogels)氏の講演でした。
まずAmazon.co.jpの負荷の流れが紹介されました。つまり、自社サーバで運用していた初期段階では、リソースに多くの無駄があったということです。
一日の中でも日中は負荷が高く、夜は負荷が低い。
また、一ヶ月の期間で見ても、特に年末商戦など負荷が上がる場合などがある。
その中で高負荷のラインに合わせてリソースを設定した場合、あまりに非効率で無駄が出てしまう。
そういったことから、2010年にAWSへ移行していったそうです。

そこからボーガス氏は「21世紀のアーキテクチャー」について語りました。
それは、制御可能である事、弾力性のある事、適応性が高い事、データ駆動型であること、の4点です。


・制御可能である事(Controllable)とは、情報を細かい単位のコンポーネントに分割し制御すること。

・弾力性のある事(Resilient)とは、柔軟にシステムを変更する事で強障害性を実現し、ひいては顧客を守る、ということです。

障害は起こるものと言う前提で、例えばS3のようなストレージサービスは、アベイラビリティゾーンを分け、連携することで99.99999999%という高い可用性を担保しています。

・適応性が高い事(Adaptive)とは、前提や環境の違いに合わせた配置が容易であることです。
例えミスがあっても、やり直しが簡単なので、あらゆる状況への適応が可能となります。

・データ駆動型(Data driven)とは、前提として全ての行動はデータ由来であるという事。
データを重視して、カスタマー経験であったり、流通の最後まで気を配るという姿勢です。
平均値ではユーザの50%もカバーできないので、データを精査するということです。


講演中は、ピンタレストとanimotoの2社が紹介されました。
いずれも、AWSを効果的に使う事で大幅なコストの削減と安定したサービス提供を実現しています。
自前でサーバを運用すると、非常に大きな運用負担がかかりますが、そこから手を離すことで、サービスそのものに100%注力する事ができます。
AWSを使いこなすことでどれだけのことができるだろうかと、想像せずにはいられない講演でした。


さて、ジェフ・ベゾス氏の講演は次の記事で書きますが、この講演後は、キャッシュについてのセッション、S3のセッションなど受けました。18時が近づくと、ブースの人達も片づけを始め、片付け終わったところから飲み始めるという、すごい和気あいあい感を感じさせつつ、時間が過ぎるとアナウンスの一つで終わりというあっけない閉幕でした。


2012年12月1日土曜日

ラスベガス Day.5 Re:invent二日目

11月28日本日は、朝一でAWSシニアバイスプレジデントのアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏の基調講演に参加しました。





今や様々な企業から教育機関、政府まで使っているAWS。
その中で最初に紹介されたのはJPL、NASAのジェット推進研究所です。
NASAのプロジェクトで火星に降り立った火星探査機キュリオシティに、AWSが使われています。
キュリオシティから届いた火星の画像データはS3に蓄えられ、EC2で解析するそうです。
こうしてリアルタイムにデータが処理され、火星の様子がお茶の間に中継されていました。

次に紹介されたNetflixは、映画やドラマを配信している会社です。
日本では最近はhuluというサービスが浸透してきていますが、アメリカではNetflixが強いそうです。
これまでは自社のデータセンターを使っていたそうですが、爆発的に増えるアクセスとデータ量を支える為には自社のデータセンターでは追いつかないということで、AWSへの移行を行ったそうです。現在は9割方移行が完了し、来年には100%がAWSとなるそうです。
AWSサーバは柔軟に増強できる点とコストパフォーマンスが魅力とのことでした。

データの移行という点では、SAPも紹介されていました。
SAPはAWSと協業関係を結んでクラウド仕様のソリューションを提供しています。
それらの企業データを安全かつ大量に保存するためにAWSが活きているんですね。

セキュリティについては、AWSとしても当然一番の優先事項で、ここで紹介されたのはナスダックの新サービスFinqloudでした。
Finqloudは金融機関向けのソリューションで、膨大な量の取引データを扱えるAWSの利点はもちろん、セキュリティの面でも信頼性の高いシステムを構築できているとのことでした。

コストという面では、自社でサーバを運用するのに比べて遥かに安価に初期投資が済み、また運用面でもコストが下がる。調達に時間もかからない。
そのため多くの顧客が利用する。そうするとさらに価格を下げることができる。
という良サイクルが循環するんですね。
ということで、S3の25%値下げが発表されました。

AWSはこの一年だけでも数十のサービスをスタートさせていますが、Red Shiftというデータウェアハウスが発表されました。
ペタバイトレベルの超巨大ボリュームを扱えるサービスだそうで、Amazonで20億件のデータを使ってテストしたところ、1/10ほどのコストに押さえられることがわかったそうです。
うちではひとまずまだこのサービスの利用は遠そうですが。

最後に、先の大統領選挙でもAWSは活躍していて、200もの関連Appをはじめ、有権者のデータ解析と管理など様々な用途でフル活用していたそうです。



さて、基調講演の後は様々なセッションが開催されていました。
セキュリティ関連を2つ、データベース(RDS)を1つ受けましたが、特に真新しいことはなく、基本的な機能の紹介で終わったのは残念でした。
「あなたの知らないEC2」というセッションを受けたかったのですがあまりの人気で入れず、残念でした。
そこで代わりにAWSを利用した新しいサービスのコンペティションを観覧しました。




  • 写真や動画をごっそりと取得し、管理するthislife.com
  • データウェアハウスサービスのbityota.com
  • ビジネスドキュメントを快適に持ち運べるaverail.com
  • 巨大データ処理Hadoopを簡単に利用出来るmortardata.com
  • オンラインでビデオ編集ができるanimoto.com
  • プロジェクト管理ツールcloudmunch.com
  • ネットで仕事依頼ができるalegion.com
  • あらゆるサイトにポイント付きの広告を打てる(?)punchtab.com


といったサービスがそれぞれプレゼンテーションしていました。


18時からは、Re:playということで、
広いホールをクラブ仕様にしてパーティが開催されました。

入り口には円形のDJブース。
真ん中にはアーケードゲームやエアホッケーが並び、それを囲むように食事やドリンクスペースがあり、ソファにはジェンガなどのゲームが置いてあって、自由に遊べるようになっていました。

ソファのゲームなどしてると、外国人がふらふらと近寄ってくるので、話しかけやすくなってるんですね。
ブラジル企業の人とか、アメリカの二代目社長とか、ウェブ会議系の技術者とか、いろいろ話すことができました。




みんなで勝負。人だかりができました。

ゲームスペース

DJステージ


祭りの後