冷凍食品なんて買っても解凍できない。その日必要なものだけを買って食べるその日暮らしの10年。ガスとフライパンと鍋だけのキッチン生活を送っていました。
さすがにそれはどうなのよって思いまして。
10年かかって思い返しまして。
そろそろ家電がうちに来ていいんじゃないかと。文明開化がやってきてもいいんじゃないかと。家電芸人も真っ盛りですし。
それでレンジを調べてみたら、凄いんですね。最近のレンジ。
大学時代に使っていたレンジなんて、ツマミが2つくらいしかなかったんですけど、スチームだの石窯だのウォーターだのレボリューションしまくってました。この文明・・・速すぎる。
ところが色々調べるとレンジのネガティブキャンペーンに接しまして。
曰く、マイクロ波を照射して分子を振動させると、分子間の結合が破壊され、その結果本来のものとは違う成分が生成される可能性があり、ひいては人体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
なんということでしょう。
やっぱ人間、震えすぎるといいことないんですよ。燃え尽きるほどヒートしちゃうんですよ。
そんな話を聞いたら怖くなったんですけど、悔しいからオーブンでいいんじゃね?
って思いました。
でもオーブントースターだとなんか物足りない。レボリューションが足りない。
そこで見つけました。コンベクションオーブン。
熱風で調理するオーブン。
ピザが焼ける!
なんとなく最新っぽい!
なんとなくおしゃれなデロンギのコンベクションオーブンを、あとワンクリックで購入するところまで来たんですけど、そこでまたふと考えてしまいました。立ち止まってしまいました。
せっかく家電買うんだったら日本製のを買おうか。
日本製を買って、応援しないと、日本メーカーなくなっちゃうよ!
というわけで、新潟の雄ツインバード工業のコンベクションオーブンを購入です。
週末に届きまして、さっそく油を使わないカラアゲ作成。
文明開化の波にのるぞー!とばかりに調理開始。
タレに漬け込んだあと、15分焼くだけ。なんて楽ちん。
ハードボイルドなアクション映画「エクスペンダブルズ」を観ながら焼き上がりを待っていたんですけど、ジェイソン・ステイタムが大暴れしているシーンで丁度焼きあがったみたいでして、ジェイソンの拳がチンピラの下腹部におわすチンピラにめり込んだタイミングで「チーン!」って鳴り響きました。
最初、オーブンの音とは気づかなかったくらい見事なタイミングでして、「あれ、この映画・・・・ドリフ?」って思ったくらいのベストショット。
日本の伝統芸能がハリウッドを席巻か?なんて震えました。
本当どんなミラクルだよって感じなんですけど、無事にカラアゲが焼き上がりました。
水分が飛ばされるようで、若干パサつくものの、ぜんぜん許容範囲です。
美味しくできました。
次はピザか、コロッケか。
ちょっと楽しくなりました。
でも気づいたんです。
冷凍食品、結局オーブンじゃ解凍できない。