2012年12月1日土曜日

ラスベガス Day.5 Re:invent二日目

11月28日本日は、朝一でAWSシニアバイスプレジデントのアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏の基調講演に参加しました。





今や様々な企業から教育機関、政府まで使っているAWS。
その中で最初に紹介されたのはJPL、NASAのジェット推進研究所です。
NASAのプロジェクトで火星に降り立った火星探査機キュリオシティに、AWSが使われています。
キュリオシティから届いた火星の画像データはS3に蓄えられ、EC2で解析するそうです。
こうしてリアルタイムにデータが処理され、火星の様子がお茶の間に中継されていました。

次に紹介されたNetflixは、映画やドラマを配信している会社です。
日本では最近はhuluというサービスが浸透してきていますが、アメリカではNetflixが強いそうです。
これまでは自社のデータセンターを使っていたそうですが、爆発的に増えるアクセスとデータ量を支える為には自社のデータセンターでは追いつかないということで、AWSへの移行を行ったそうです。現在は9割方移行が完了し、来年には100%がAWSとなるそうです。
AWSサーバは柔軟に増強できる点とコストパフォーマンスが魅力とのことでした。

データの移行という点では、SAPも紹介されていました。
SAPはAWSと協業関係を結んでクラウド仕様のソリューションを提供しています。
それらの企業データを安全かつ大量に保存するためにAWSが活きているんですね。

セキュリティについては、AWSとしても当然一番の優先事項で、ここで紹介されたのはナスダックの新サービスFinqloudでした。
Finqloudは金融機関向けのソリューションで、膨大な量の取引データを扱えるAWSの利点はもちろん、セキュリティの面でも信頼性の高いシステムを構築できているとのことでした。

コストという面では、自社でサーバを運用するのに比べて遥かに安価に初期投資が済み、また運用面でもコストが下がる。調達に時間もかからない。
そのため多くの顧客が利用する。そうするとさらに価格を下げることができる。
という良サイクルが循環するんですね。
ということで、S3の25%値下げが発表されました。

AWSはこの一年だけでも数十のサービスをスタートさせていますが、Red Shiftというデータウェアハウスが発表されました。
ペタバイトレベルの超巨大ボリュームを扱えるサービスだそうで、Amazonで20億件のデータを使ってテストしたところ、1/10ほどのコストに押さえられることがわかったそうです。
うちではひとまずまだこのサービスの利用は遠そうですが。

最後に、先の大統領選挙でもAWSは活躍していて、200もの関連Appをはじめ、有権者のデータ解析と管理など様々な用途でフル活用していたそうです。



さて、基調講演の後は様々なセッションが開催されていました。
セキュリティ関連を2つ、データベース(RDS)を1つ受けましたが、特に真新しいことはなく、基本的な機能の紹介で終わったのは残念でした。
「あなたの知らないEC2」というセッションを受けたかったのですがあまりの人気で入れず、残念でした。
そこで代わりにAWSを利用した新しいサービスのコンペティションを観覧しました。




  • 写真や動画をごっそりと取得し、管理するthislife.com
  • データウェアハウスサービスのbityota.com
  • ビジネスドキュメントを快適に持ち運べるaverail.com
  • 巨大データ処理Hadoopを簡単に利用出来るmortardata.com
  • オンラインでビデオ編集ができるanimoto.com
  • プロジェクト管理ツールcloudmunch.com
  • ネットで仕事依頼ができるalegion.com
  • あらゆるサイトにポイント付きの広告を打てる(?)punchtab.com


といったサービスがそれぞれプレゼンテーションしていました。


18時からは、Re:playということで、
広いホールをクラブ仕様にしてパーティが開催されました。

入り口には円形のDJブース。
真ん中にはアーケードゲームやエアホッケーが並び、それを囲むように食事やドリンクスペースがあり、ソファにはジェンガなどのゲームが置いてあって、自由に遊べるようになっていました。

ソファのゲームなどしてると、外国人がふらふらと近寄ってくるので、話しかけやすくなってるんですね。
ブラジル企業の人とか、アメリカの二代目社長とか、ウェブ会議系の技術者とか、いろいろ話すことができました。




みんなで勝負。人だかりができました。

ゲームスペース

DJステージ


祭りの後