2014年6月11日水曜日

幸せな売場のつくり方


ビアンキーは、小さな地方都市の駅ビルにテナントとして入っているアパレルショップ。
近くに大型のショッピングセンターが進出してきてから、苦戦が始まった。
減り続ける顧客の来店率。定着しないスタッフ。パフォーマンスは下がる一方だが、雑務は増え続ける。そして下がる売上に、エリアマネージャーからの叱責。
どん底状態の中、店舗指導として兼子が派遣されてくる。

店舗が見直すべきは何なのか?
ブランドや商品、立地はどうにもできないファクター。
そこで兼子は、店舗の魅力=接客力をあげることに焦点をあてる。

負のスパイラスに陥って、売り場の空気やスタッフ間の関係が悪化した状態で、どうやったら接客力を上げ、お客様を喜ばせ、ファンにし、ひいては売上の上がる店舗にすることができるだろうか?
その本質は"○○○い"だと、兼子は言います。

兼重日奈子著「幸せな売場のつくり方」。
本書は売り場に関わる人間それぞれの立場を章に分けて、物語形式でその解を模索します。店舗部分をユーザインターフェースと置き換えてれば、インターネット業界にも当てはまります。そういう点で、業種問わず読める本だと思います。
自社のサービスに当てはめて読めば、面白いかもしれません。