2012年9月17日月曜日

スターバックスに学ぶ

2012/9/14、八戸に青森で2件目のスターバックスが誕生したというニュースがありました。オープン当日には、朝から100人もの人が列を作っていたそうです。

1996年に銀座に初出展したスターバックスは、その後着実にファンを増やし、現在では955店舗にも登ります。

1970年代、アメリカでコーヒーといえば、眠気覚ましに飲む、不味い飲み物でしかありませんでした。そんな中、1971年、ジェリー・ボールドウィン、ゴードン・バウカー、ゼブ・シーゲルの3人が、本格的な深煎りの深い味わいを持ったコーヒーを提供していたのがスターバックスでした。6店舗に増えたスターバックスを買収したのが、その味の魅力に取り付かれたハワード・シュルツでした。

彼は人々の意識を、「コーヒーは不味いもの」から「楽しむもの」に変えるという壮大な目標をかかげ、それを達成しました。

その為に必要な事は、”顧客がお店で最高の体験ができる”というただ一点です。そこに焦点を絞り、けしてブレることなく努力を続けてきたことが、今のスターバックスの躍進につながっています。

日本でも、スターバックスによってコーヒーのイメージは大きく変わりました。
少々高くても、スターバックスの店内でコーヒーを飲むというイメージそのものに、洗練されたイメージと憧れを持たせることに成功しています。
「休日スタバで勉強している」って友達に言ってみたいがためにスタバに行ったり、「スタバで待ち合わせ」しているおれ、都会暮らしって思ったりしている人も多いのではないでしょうか。僕はまさにそう思っています。「渋谷のスタバ前に集合ね」って言いたくて仕方ありません。

近年、競争が激化する業界においていかに「付加価値をつけるか」が論じられることも多いですが、スターバックスこそ、「チープで」「不味くて」「カフェインさえ取れればいい」というコーヒーの従来のカテゴリに異論を唱え、高くても「美味しくて」「楽しくて」「洗練されたイメージ」という独自の付加価値で成功している良例でしょう。

参考:スターバックスに学べ!